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【ACDトーク】第3幕第2場「取手市のもうひとつの団地―戸頭団地」

(参加者のひとりが手を挙げる)

参加者:いいですか。わたし、戸頭に住んでいるんです。戸頭団地(注1)というところがある。ここが来年5月で終わるとしたら、そのあと戸頭でもできるような企画というか、そういうものを将来的には見ていきたいと思っているんです。ここでやった場合、誰が主役かということを考えると、ここに住んでいる人たちが主役になって、そういううちらはサポーターみたいな感じでいけば、それが発展的なものにつながっていくんじゃないですかね。

野村:うん、だからここでやったことと、まったく同じプログラムでないにせよ、ここでできれば、まったく違う団地でもまた違うバージョンでできると思う。

参加者:たとえば、天才バカボンで、えーとなんだっけ、「これでいいのだ」とかあるじゃないですか。だからね、「これでいいのだ団地」とかね。

(一同笑)

参加者:戸頭だったら歌に「ほんとかしらとがしら」っていうのがあるんです。

(一同笑)

参加者:そういうおやじギャグが入れば、だれでも身に入ってくるような、ポピュラーなものをやっていけばけっこうおもしろいというか、そこから普段なかなか敷居が高い感じでも入っていけるのではないか。たとえば、お年寄りが好きな写真展とか、花とか、いわゆるその文化祭的なものにアートが踏みこんでいく。やったらいいんじゃないですか。

野村:やったらいいんじゃないですか?

金子:戸頭の終末処理場(注2)には行かれましたか?

参加者:あ、行ったと思いますよ。あの、公園でアートみたいなやつ(注3)。結構取手って公園が多くて、公園をちょっとアーティスティックな部分でやればおもいろいなと思いますよ。あとふれあい道路の街路樹が夏はぼうぼうなんですけど、あれもアーティスティックに手を加えれば、クリスマスシーズンとかイルミネーションにすれば、結構おもしろいものが、私はまあ取手に住んでいるんで、結構そういう掘り出し物があるので、それをアーティストの力を借りていけば、かなり良いところまで行けるんじゃないかと思っているんです。

野村:だから、それに向けてのプロローグとしても、ここで何ができるかということをまずやって、5月に追い出されたあとに次どうするかっていうのはあると思うんですけど。

伏里:それは、ここに住んでいる人のアーティスティックな部分を抜き出していかないと、先につながっていかないと思うんですよね。わたし見る人、あっちはやる人という感じじゃなくて、みんな個人にもアーティスティックな部分があると思うんです。


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注1:「戸頭団地」...取手市の西側に位置する団地。昭和50年に建設。
注2:「終末処理場」...戸頭地区にある現在使われていない汚水処理施設。TAP2006ヤノベケンジプロデュース「仕掛けられた終末処理場」の会場となり、エアレーションタンクが展示室となった。
注3:「公園でアートみたいなやつ」...宮ノ前ふれあい公園は、TAP2006藤本由紀夫《GARDEN(MIYANOMAE)》の会場となった。

→第3幕第3場「『ローカル』ということ」へ
by acdparty | 2010-12-05 16:23 | ACDトーク
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